スタックした場合の対処方法
■ 色々な脱出方法
雪道での脱出方法
@ 新雪にはまった場合には、ゆっくりとクルマを前後に動かして、
タイヤ周辺の雪を踏み固めるようにする。
スコップを持っているのであれば、周辺の雪を取り除く又は踏み固めてみる。
A タイヤと雪の間に板や布、フローマット、チェーンなどを入れ、ゆっくりと発進してみる。
FR車の場合は、後部座席に何人か乗ってもらい、駆動輪の荷重を高めるのも有効な手段。
B 砂を駆動輪の外周に振りかけることで、グリップ力が増加する。
タイヤの空気圧を下げ、タイヤの接地面積を増やすのも効果的。
脱輪した場合の脱出方法
@ まず車のタイヤの駆動輪を調べます。
FF車の場合、ハンドルを一杯に切って、タイヤが側溝の壁を噛めば、ハンドルを固定した状態で、
シフトをドライブや2速に入れて、徐々にアクセルを踏み込めばタイヤが溝から上がってきます。
ただ、後輪の片側だけ側溝に落ちた場合でも、FR車(後輪駆動)ではできません。
A ジャッキを使い車体を浮かせ、タイヤの下に丈夫な板などを敷き、ゆっくりアクセルを踏み込んで脱出する。
● 板をホイールに巻きつける方法
上図のように、板がぬかるみにグリップするため、簡単に脱出できる。
● 脱出用シート
シートを進行方向に敷き、ゆっくり発進させると脱出できる。
踏切やガス欠で立往生した場合
シフトロック解除し、ボディでなくタイヤを手で回すと楽に移動する事ができる。
また、一人で自動車の後部を押す事は、暴走する危険性もあるため、運転席側のドアを開けて
ピラー部を押しても移動させる事ができる。
水没した場合の脱出方法
水没が始まると徐々に車に水圧が加わり、
ドア半分の高さの60cm程度の水位でドアを開くには通常の約5倍の力が必要となる。
窓を割って脱出する方法
ただし、自動車の窓ガラスは「安全ガラス」と呼ばれ、
強化ガラスのように頑丈に加工されているため、鈍器や金槌でも非常に割れにくい。
よって、「緊急脱出ハンマー」が必要です。
また、窓ガラスを割る場合フロントガラスではなく、サイド・リアウィンドウを割る。
では、緊急脱出ハンマーがない場合はどのように脱出するのか?
上記のように水圧がかかるため、ドアを開ける事が難しくなる。
浸水が始まってドアが開きやすくなるチャンスは、次の3パターンしかない。
@ 車体が着水した直後・着水と同時にドアを開ける方法
A 車外と車内の水位が、ドアを境に同じ高さになったとき・この条件になるのはほんの一瞬
B 車体が完全に水没して、車内に水が充満したとき・車内が水で充満するの待つ。
緊急脱出用ハンマ