警告灯

■ 警告灯の種類
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グローランプ
ディーゼル車にある警告灯で、最近の車両には表示されません。
ディーゼルは、自然発火によりエンジンを作動させている。
よって、燃焼室が冷えた状態の場合、エンジンが始動しにくい。
このグローランプはエンジンを予熱するもので、「予熱プラグ」とも言う。
予熱をせずにエンジンを始動させた場合、不完全燃焼を起しカーボンやススが溜る。また、PMが増加する。
グローランプが消えない場合は、ランプにカーボン等が固着し予熱できない状態であり交換が必要。
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油量警告灯
油圧警告灯によく似ていますが、油量警告灯といい
エンジン回転中、エンジンのオイル量が少なくなると点灯する。
坂道やカーブなどでオイルが偏った場合等、警告灯が点灯することもある。 平坦路で油量警告灯が点灯場合には、オイルの量が少なくなっている可能性があるため、点検が必要。
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油圧警告灯
エンジンオイルの量が少なくなっている場合や圧力が低下してい場合に点灯。
オイル量の減少・オイルポンプの故障・オイル漏れ等が主な原因。
点灯したまま走行するとノッキング・異音等が発生するが、最悪エンジンが始動しなくなる。
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セジメンター警告灯
ディーゼルエンジンは点火プラグのような点火装置は付いていない。
そのため、軽油と空気の関係が重要で水分を含んでいると自然発火しない場合がる。
余分な水分を除去するため、燃料フィルターがあり、フィルターを通ってからエンジンへと燃料を供給している。
この燃料フィルターに水が溜まりすぎると点灯するのが「セジメンター警告灯」
点灯した場合は、燃料フィルターを交換するか水抜きをする必要がある。
ディーゼルエンジンは、水抜き剤を使用しない。水が溶け込んでしまいフィルターで水分を除去できない。
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水温警告灯
冷却水の水温を示す表示灯で、「赤」は水温が異常に高い場合。「青」は水温が低い場合。
「青」表示の場合、「オーバークール」といい熱膨張を考慮してエンジンは組まれている。
よって、エンジンストールやアイドリングが不安定になる。
「赤」は「オーバーヒート」でただちに車両を止め、エンジンを切らずに水温が下がるまで待つ。
また、冷却水は応急的には水道水やミネラル水でも良いが硬水は冷却水として使用しない方が良い。
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排気温度警告灯
触媒装置がオーバーヒート状態になった際に、点灯する警告灯。
点灯した場合は、枯れ草などの可燃物が車体の下に無い場所に直ちに車両を停車し、
エンジンを止めしばらく冷却する。
多気筒の場合は、ひとつの気筒が死んでいる可能性がある。
燃焼されないまま、混合気が触媒まで到達し触媒の熱により混合気が発火する。
それにより、排気温度警告灯が点灯。
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充電警告灯
オルタネーターベルトの破損・オルタネーター本体の故障・バッテリ端子の外れ等により、
充電・発電できない場合に点灯。
できるだけ早く安全な場所に止めベルトの状態などをチェックする。ただし、エンジンは止めないようにする。
もし、バッテリーが消耗している場合に、エンジンが掛からなくなる場合がある。
ちなみに、端子が外れている場合も点灯するがこの場合はそのまま走行する事ができる場合がある。
オルタネーターにより、必要な電力は発電してるため(バッテリは始動時のみに使用する。)
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ブレーキ警告灯
サイドブレーキを引いた際に点灯する警告灯。
ただし、引いた以外でもこの警告灯が点灯する場合がある。
ブレーキオイルの減少・漏れ・制動倍力装置の故障でも点灯する。
バキュームポンプの不良(ディーゼル車限定)
ブレーキオイルの減少の場合ブレーキパッドが摩耗している事も考えるられるため、点検が必要。
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エンジンチェックランプ(OBDによりチェック可能)
O2センサー:エンジンの燃焼状態を、燃焼後に残った酸素の量で判断。(一番の原因・汚れやすいため)
エアロフローセンサー:エンジンの吸気菅についており、空気量を測定。
スピード・タコメーター:速度・回転数を感知することができない。
バッテリー:バッテリが弱っていたり、端子が緩んでいる。
イグニッションコイル:このコイルでガソリンに火をつけている。故障すると出力が落ち坂道で上がれない場合も
可変バルブタイミングシステム・カム角度センサー・クランク角度センサーの故障
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SRSエアバッグ警告灯
エアバッグ(ECU)・加速度センサー・シートベルトプリテンショナー・シートベルトバックルの不具合
以外にも、セルモーターを回している状態で電圧が9Vを下回った場合でも点灯する。
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ABSランプ
アクチュエーターの故障より、センサーの故障により点灯する事が多い。

表示灯・警告灯の色は様々であるが、国際規格(ISO)で決められており世界共通である。
赤色=危険、黄色(橙色)=注意、緑色=安全を表し、温度の高低を示す場合は、赤色=高温、青色=低温という様に、一目見て、感覚で認識できるようになっている。また、ヘッドランプのハイビーム点灯は、青で表示するという決まりがある。
警告灯の球切れにより、エラーを発見できないという事がないように 球切れの確認ができるようになっている。
イグニッションキーを、セルモーターが回る寸前まで鍵を回すと 警告灯等がいっせいに点灯し、その後消灯する。
これは警告灯の球切れをチェックするためのものである。
警告灯の種類にもよるが、 エンジンチェックランプのようにイグニッションをオンまで回した時に、
球切れ確認のため通電してから消灯する警告灯
燃料の残量警告灯・エンジンチェックランプのようにイグニッション・オン状態で回路が作動状態にならないと点灯しない警告灯
半ドア警告灯のように作動時はいつでも警告灯がある。