寒冷地仕様の自動車とは
■ 寒冷地仕様の主な違い
- サーモスタット設定温度変更 冷却水の温度をコントロールし、冷えている状態では
- クーラントの寒冷地仕様 濃度を上げることで、氷点下での凍結の限界が向上。
- ヒーター付きドアミラー 走行中にドアミラーに雪がこびり付いたり、
- ワイパーブレードをスノーブレードにする 通常のワイパーに薄いゴムが被服されており、
- 防錆アンダーコートの追加 ボディのフロア下側(外側)等に、防錆・防音・防振などの目的で
- コンピュータの設定変更 ECU(エンジン・コントロール・ユニット、またはエレクトロニック ・コントロール・ユニット)の設定変更
- バッテリーの大容量化 バッテリーは寒さに非常に弱く、低温下でのバッテリーの性能は、
- オルタネーターの大容量化 非寒冷地仕様より、10A〜20A増にする。
- スターターモーターの強化 プラネタリ式からリダクション式に変更、低い電圧でもモーターが回るようになる。
- ワイパーモーターの強化 ワイパーを動かすモーターを強化し、降雪時の払拭能力を向上。
- リアデフォッガーの強化 カーエアコンの暖房機能を用いることが一般的で、熱線デフォッガー出力が強化されたデフロスターもある。
- ウインドウォッシャー液(不凍液)の成分割合変更、タンクの大容量化 -5度で凍結してしまうものがありますが、寒冷地対策として-50度くらいまで対応できるものに変更
- リアワイパーの装備
- ウェザーストリップの材質変更(軟質化) ドアのゴムにシリコンをコーティングして、極寒時の張り付きを防ぐものもある。
- 車内暖房の強化 後席用ヒーターダクト、またはリアヒーターの追加
- リアフォグランプ 雪や霧などの悪天候時に後続車両からの被視認性を向上。
- ワイパーデアイサー・ウインドシールドデアイサー ワイパーが雪で氷結しないよう、ウインドシールドガラスのワイパー位置の下を電熱線で温める機能。
- PTCヒーター(ヒーターファンの強化) 電気を流すと発熱するPTC素子を使用し、エンジン暖機を待たずに暖房性能を確保。
- サブマフラー(排気熱回収器) 排気熱をエンジン暖機に利用し、速やかにエンジンを暖めることで
サーモスタットの弁が閉じて、冷却水がラジエーターに流れないよう遮断する。
開弁温度は80〜84度程度が通常ですが、寒冷地仕様では88度の設定する場合もある。
クーラントが凍結膨張してラジエーターのコア(水路)を破損する事を防止。
LLC30% -12℃・LLC50% -35℃
凍結したりする事をその防止のためドアミラーにヒーターが装着されている。
これはゴムより金属が雪や氷と結合しやすいため、同じゴムでも柔らかいゴムが一番 雪や氷と剥離しやすい。
塗布されているコーティングの事で融雪剤による錆を防止するためにアンダーコートを施す。
著しく低下するため容量をアップさせる。55B24R⇒80B24R。場合によっては2個取付けたりする。
ただし、重量が増加する。
暖房の効率化、冬期の燃費悪化抑制に貢献する。
標準車と比較して価格設定が数万円程度高くなる。