ガソリンは朝入れるとお得!?


なぜ、ガソリンは朝入れてると得と言われているのか?
理由は二つあります。

● 液体は温度が高くなると、体積が増える事。
● エネルギーは、「量」で決まるのではなく、「重さ」で決まる事。

ガソリンの膨張率は水に比べて16倍あり、
0度のガソリン1リットルとガソリン1.4リットルが同じエネルギーと言われている。
上記の理由から、同じ1リットルの場合は、温度が低いときの方が成分の濃いガソリンという事になる。
給油機はリットル単位で計測しているため、膨張していても膨張していなくても、1リットルとして計測されています。
膨張率の違いで、温度(気温ではなく、ガソリンの温度)が低いときに入れたガソリンは、温度が高くなると膨張し量が増える。
液体の密度は温度で変わり、温度が低い方が密度は高くなる。
温度が低い方が密度が高いため、得という事になります。

10℃のとき50Lのガソリンは20℃になると約何L増えるか。
(ガソリンの体膨張率は0.00135とする)
=元の体積(50L)×温度差(20℃-10℃)×体膨張率(0.00135)
20度 50L×(20度-10度)×0.00135 0.675L
30度 50L×(30度-10度)×0.00135 1.35L
40度 50L×(40度-10度)×0.00135 2.025L
50度 50L×(50度-10度)×0.00135 2.7L

答えは0.675L

ガソリンの温度が10度から20度に上昇した時には、体積が0.675L増加します。
ガソリンの単価を120円/Lとすれば、「0.675L×120円/L」で81円お得になる。
計算上は約80円得になりますが・・・

ガソリンスタンドでは、安全のため地中深くのタンクに貯蔵されており、
地中数メートル程度の深さでも、1年を通して温度変化はわずか数℃程度と安定しています。
わずか1日の朝夕の温度変化くらいでは、地中深くのタンクの中のガソリンへの影響はない事から
実際は、ほんとんど差額はないと考えてよいという意見もあります。